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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


とりあえず、おみそ汁を作ろう。

その間に魚を焼く。

ついでに玉子焼きも焼いてみようか。

まるで朝食のような夕食。

こんな事になるなら、昨日スーパーで食材くらいは買い揃えておくべきだった。



「良い匂い。」

男は嬉しそうに笑った。

相変わらずクッションを大事そうに抱え、壁にもたれている。

その姿を見ていると、落ち着かない心が癒された。

マイペースではあるが、やはりこの男には人を惹き付ける不思議な何かがあるのだ。



「ねぇ、この部屋ってテレビは無いの?」

部屋を見渡しながら男はそう言った。

料理の音だけが響く静けさに気まずさを感じたのだろうか。

何か音が無いと落ち着かない人なのだろうか。

しかし男の言う通り、残念ながら私の部屋にテレビは無い。



「テレビ…無いんです。観る習慣がなくて。」

「そうなんだ。珍しいね。」

「そう…なんですかね?」

「“女子”ってテレビドラマとか好きなんじゃないの?」

「ドラマ…あまり観た事がないんです。」






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