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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師






「座ってて下さい。」

「ありがとう。」

男はローテーブルの奥へと腰を下ろした。

近くに置いてあったクッションを手に取り、膝の上にのせる。

その体勢が落ち着くのだろうか。

男はご機嫌な様子でこちらを見ながらにこやかに微笑んだ。



まさかこうして再び二人で過ごす事になるなんてと、私は落ち着きなくスーツの上からエプロンを着けた。

“先生、今日の夕飯って何?”

そんな事を聞かれたら、ご一緒にいかがですか?と言わざるを得ない。



さすが見ず知らずの女の家で夕方まで熟睡し、シャワーを借り、カレーライスを食べていくだけのことはあると感心してしまった。

そもそも男は44歳。

結婚し、子供がいてもおかしくはない。

自宅に帰らなくても良いのだろうか。

それとも独身者か…。

いや、余計な詮索はやめよう。

今考えなければいけないのは、二人で食べる夕食だ。



冷蔵庫を開け、中をのぞき込む。

昨日スーパーで買っておいた魚。

作りおきのおかずが2品。

炊飯器には炊きたてのご飯。

これといって特別な物は何もない。






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