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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第19章 泡の魔法はもう解けた●


「…あんっ。」



ドクドクと血液が集まるのを感じながら、私は佐久間さんの指で簡単にイってしまった。

押し寄せる快感と心地好い脱力感。

このまま佐久間さんと一つになりたいが、バスタブの中でそんな事は可能なのだろうか。



「顔見せて。」

「…恥ずかしいです。」

「美波が気持ち良くなった時の顔が見たいの。」



佐久間さんの手に促され、ゆっくりと向かい合う。



泡のついた胸。

火照った肌。

佐久間さんの肩へと手を伸ばす。



額を付け、見つめ合った。



佐久間さんの濡れた睫毛がとても綺麗だ。

柔らかな黒髪を撫で、そっと唇を重ねた。



思えば、こんなにも明るい場所で抱き合う事自体が初めてだった。

不慣れな私を思いやってか、佐久間さんはいつも寝室の間接照明だけを付けてくれていた。

明るいオレンジ色の明かりに包まれたバスルーム。

気が付けば、泡風呂の泡も今はほとんど溶けて無くなっていた。






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