第19章 泡の魔法はもう解けた●
「痛くない?」
「…はい。」
痛いはずなど無い。
先ほどから腰はうずき、秘部の湿りは増すばかり。
汗の粒をまとった互いの肌。
初めて経験するバスルームでの情事。
心臓の音は相変わらずうるさいが、佐久間さんの手が、唇が、肌が、熱が…“愛してる”と言っているように聞こえた。
「あっ…ん。」
佐久間さんの指がゆっくりと膣内に滑り込む。
いつもよりも優しい指使い。
力が入らずに佐久間さんの身体へと寄りかかる。
左手で私の胸を愛撫しながら、佐久間さんは膣内の“感じる部分”を探していた。
「…んっ気持ち良いです。」
「もっと気持ち良くなって。」
「あ…ぁん。」
「“ここ”が好き?」
佐久間さんの指は私の膣内の最も敏感な部分を刺激する。
トクントクンと快感の波が徐々にやってきた。
浴槽のお湯が膣内に入らぬように、佐久間さんの指はなめらかな動きを続ける。
そのいやらしい指は、私を絶頂へと駆り立てた。