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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第18章 同じ数の月を見ていた


◇◆◇



あの日食べたカレーライスの味を、私は生涯忘れる事はないだろう。



「サクちゃん、帰って来たら食べさせてね。」と、高杉さんはカレーライスを食べ終え、部屋を出て行った。

何も言わず、私の頭をクシャクシャと撫でて…。



高杉さんの帰宅後、リビングのソファーの上に箱が置かれている事に気が付いた。

高杉さんと暮らしていた頃、よく受け取っていたハイブランドの箱。



中身は靴だった。



ロサンゼルスで見つけたと言っていたあの靴か…。



よく、私の靴のサイズを覚えてくれていたと思う。

思いもよらぬプレゼント。

しかし、私の気持ちは未だ揺らいだままだ。



このまま目を背けて生きていく事など出来ない。

しかし、私には高杉さんと向き合う勇気がない。



私は高杉さんから逃げるかのように、仕事に没頭するだけの毎日を送る事にした。






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