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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第17章 秋桜が咲くのは湿った土の匂い


寂しい…とは思わない。



佐久間さんとは、もともと住む世界が違う。

そんな事はもう分かっている。



ただ…一緒に食事をしたいとは思う。



私の作った料理を食べ、「美味しい。」と微笑む佐久間さんが見たい。

贅沢を言えば、その後はゆっくりお風呂へ入り、一緒にベッドで眠りたい。

もっと贅沢を言えば…

佐久間さんと抱き合いたい。



来月からは全国27ヵ所で行われるライブツアーが予定されていた。

都内で観られればと思い、日本武道館公演を申し込んではみたがチケットは手に入らなかった。



佐久間さんが遠く感じる…のは今に始まった事ではない。

佐久間さんは…the IVYは日本を代表するロックバンド。

最初から近くになどいなかった。



自分の中では全て決着がついていたはずの想い。

会えない事で心が不安定になっているとでも言うのだろうか。



恥ずかしい話だが…私は今、佐久間さんに会いたくて会いたくてたまらない。






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