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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第17章 秋桜が咲くのは湿った土の匂い


「橘先生もこっち来てよ!!」



お酒がまわり、上機嫌な愛美先生がこちらへと向かって手を振る。

正直、今は加わりたくない話題だ。

しかし、そんな私の胸の内など知らず、愛美先生は私の腕を強引に掴み、田辺先生の隣へと座らせた。



少し気まずそうな表情を浮かべながら、チラリと田辺先生の顔を覗き見る。

ほんのりと頬を赤くさせた田辺先生は、豪快に生ビールを飲み干すと、満面の笑みを浮かべながら私を見た。



「橘先生もアイヴィーのファンなの。
一緒にライブも行ったんだから。」

愛美先生は声を弾ませる。

「橘先生もですか!?
お若いのに素敵な趣味ですね。」

「そうなの。素敵だよね。」

「僕、高杉さんに憧れてアイヴィーのコピーバンドやっていた事もあるんですよ。」

「すごいじゃん!!」

「でも全然ダメで。
アイヴィーの音楽はアイヴィーが鳴らさないと活きないんですよね。」

「それは当然でしょ。」



愛美先生と田辺先生はジョッキを片手に笑い合った。






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