第16章 ウラオモテ●
「…あの。」
そんな佐久間さんの行動に驚き、声を上げてしまった。
いつもならば、佐久間さんは必ず避妊具を使ってくれる。
それなのに、今日はどうしたというのか。
先ほどから佐久間さんは優しく思いやりがありつつも、少し強引だ。
それが嬉しくもあるが、不慣れな私は戸惑いを隠せない。
「あの…着けないんですか?」
「今日はこのまましたいよ。」
「でも…」
「どうしてもなんだ。俺の願い。」
佐久間さんに言われるがまま、私は佐久間さんの熱い陰茎を膣内で受け止めた。
佐久間さんの上に股がり、ゆっくりと腰を埋めていく。
正直、この体位は初めての経験だった。
どうすれば良いのか分からぬ私の腰を、佐久間さんは優しく掴む。
見つめ合う佐久間さんの表情はどこか艶かしく、こうする事を強く望んでいた様に思えた。