第16章 ウラオモテ●
口の中いっぱいに広がる精液に驚いた。
思わず口から溢れてしまいそうになった精液を急いで飲み込む。
例えようの無いピリピリとした苦さが残ったが、そんな事よりも佐久間さんが私の口の中で果ててくれた事が嬉しかった。
「…ごめん、我慢出来なかった。」
「良いんです。」
「飲んじゃったの?」
「はい。」
「飲まなくても良いのに。」と恥ずかしそうに笑う佐久間さんが愛おしくてたまらない。
枕元に置いてあったティッシュを数枚渡してくれたが、口の中にはもう何も残っていない。
優しく腕を引かれ、抱き締められる。
重なる胸の鼓動。
このまま溶け合って一つになれたら良いのに。
今だけは、そんな甘い事を考えても構わないだろうか…。
「美波の中でイきたいよ。」
佐久間さんはそう言うと私の腰を持ち上げ、湿った秘部に硬く起き上がった陰茎を押し当てた。