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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第16章 ウラオモテ●


◇◆◇



佐久間さんと海辺で電話をしたあの日。

高杉さんから「美波に似合う靴を見つけたよ。」とメッセージが届いたあの日。

戸籍謄本を見て、高杉さんが本当の父親である事が分かったあの日…。



あの日から、高杉さんは連絡をくれなくなった。



毎日毎日繰り返し届いていたメッセージがなくなると、それはそれで心配にもなる。

しかし、今はどういったスタンスで父と…高杉さんと接すれば良いのか分からない。



2ヶ月もマンションに住まわせてもらい、部屋にはベッドまで用意してくれたのだから、もちろん感謝はしている。

高杉さんの言葉に救われた事もあった。



しかし、出会った当初は身体の関係を迫ってくるなど、不快な思いもたくさんさせられた。

それを思うと…高杉さんを父親として認めたくないという気持ちが沸き起こってきてしまう。



真実は真実なのだが…



急に高杉さんを父親だと思えるかと聞かれれば答えはNOだ。

佐久間さんが父親である事を確認するために戸籍謄本を手に入れたはずが、結果、高杉さんという新たな悩みを増やす事になってしまったのだ。






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