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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第15章 ひとつだけ


「先生の名前…美波って言うんだろ?」



美波が“家出”をし、高杉のマンションへと泊まった次の日の事。

勘の良い高杉は全てを悟った。



「どうりでカレーに帆立入れるわけだ。

早織の作るカレーにそっくりなんだよ。」



高杉はそう頭を抱えていたが、どこか嬉しそうにも見えた。



「親子で過ごす時間をくれないか?」



拒む権利などない。



「美波も俺と過ごしたいって言ってるから。」



高杉は美波に全てを打ち明けたのだろう。

美波が望んでいるのなら、そうするべきだ。



今は高杉との時間を取り戻してほしい。



俺は高杉に言われた通り、美波への連絡を控えた…。






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