• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第14章 正しい答え


「高杉から、美波の事はずっと聞いてたよ。
連絡…しなくてごめんね。」

「私こそ…黙ってマンションを飛び出してごめんなさい。」

「いや、仕方ないよ。
俺の方こそ、黙っててごめん。」

「…知っていたんですか?」

「うん。」

「いつからですか?」

「初めて美波のアパートの部屋に行った時だよ。

出窓に飾ってあったお母さんの写真を見て。」



涙で言葉が詰まる。



それと同時に、行き場の無い感情に心が押し潰されそうだった。



佐久間さんは私との父子関係を知っていた。

その上で私と関係を結んだ。



正気の沙汰ではない。



しかし、どうしてだろうか…。



佐久間さんを責める気持ちにはなれなかった。



声を聞くだけで、こんなにも心が震える。

愛しさで胸が苦しくなる。



今すぐにでも会いたい。

会って抱き締められたい。



そして…二度と離れはしない。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp