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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第14章 正しい答え


そんな事など望んでいない。



私はむしろ、これからは二人で支え合って生きていってもらいたい。

娘の私も成人し、こうして手を離れたのだから、再婚でも同棲でもすれば良いと思う。



しかし、母の根底にあるのは私に対しての深い愛情と、“母親として生きなければいけない”という強い意識だ。



母の人生の全ては私に捧げられたものだった。

私が何不自由なくここまで育ったのは、全て母のおかげだ。

そんな母からすれば、“恋人がいる”という事はどこか“後ろめたさ”を感じるものだったのだろう。



しかし、“後ろめたさ”を感じていたのは私も同じだ。



私がいなければ…あの日、母は恋人と堂々とデートが出来ただろう。

そして、結婚の話も出ただろう。



私がいなければ…



今でもそう強く感じている。






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