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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第14章 正しい答え


「どのくらい…滞在するかは未定なんだ。

本当に楽器1本と鞄一つで行く感じ。
同行するのもマネージャー1人だけだし。

でも、部活動の合宿みたいでワクワクしてるよ。」



高杉さんが仕事で海外に行くという事は、佐久間さんも日本を離れるという事だ。



滞在期間は未定。



しばらくは会う機会もなくなってしまう…。

いや、このまま永遠に会えなくなってしまうのではないか。

そんな…胸騒ぎのような感情が湧く。



「…美波?」



きっと私は、不安気な表情をしてしまっていたのだろう。

高杉さんは優しい口調でそう首をかしげた。



「何でもないです。」と、平静を装い、食事を続ける。

今は…ただ高杉さんと過ごすこの時間に集中しよう。

絶対に取り乱してはいけない。



「だからさ、美波。」

「…はい。」



「ずっと一緒に暮らそう。

美波と俺と…コロと三人で。」



そう微笑む高杉さんの言葉に、私は思わずナイフを手から滑り落としてしまった。






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