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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第14章 正しい答え


「高杉さん…私、こんな事望んでいません。」

「じゃあ、俺にどうしてほしい?」

「それは…。」

「もっと話してよ。
美波の思っている事。」

「思っている事…ですか?」



私の思っている事は、佐久間さんの事だった。



あれから何度も連絡をする機会はあったはずなのだが、未だに佐久間さんとは音信不通のままだ。



このまま…私達の関係は終わりを迎えるのか。

そんな事には絶対になりたくない。

心では“答え”が出ているにも関わらず、未だ行動に移せずにいる。



佐久間さんと向き合うという事は、“父と娘”という現実と向き合う事でもある。



私は…一体いつまで逃げるつもりなのだろう。



こうして高杉さんと食事をしていても、心の中には埋まる事のない“大きな穴”が存在しているのだ。






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