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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第14章 正しい答え


正直、そんな事で事態が収束するとは思えない。

それどころか、村瀬先生が一時的に学校から姿を消した事により、根拠の無い噂までもが真実味をおびてしまっていた。

彼女の立場は…悪くなる一方。



「“親友”だと思ってたのに、裏切られた。」と、被害者面をしながらヘラヘラと笑う朝倉瑠美が目障りだった。



「明日…終業式だよね?」

ソファーから起き上がり、気だるそうに彼女はそう言った。



「うん。それが終われば夏休み。」

「私、終業式出るの?」

「無理しなくても良いよ。
ここで通知表だけ受け取る事も出来るから。」

「もう、2学期からは来ないから。」

「そんな事言わないでよ。」

「先生達だって、私がいなくなった方が良いでしょ?
それで全てまるく収まるじゃん。」

「それじゃ、ダメなの。」

「どうして?」

「あんな男にあなたの人生が狂わされてしまうなんて許せないから。」

「…“あんな男”なんて言わないでよ。
私にとっては大切な人だったんだから。」






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