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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


「母さんが…」



そう言った瞬間、瞳からは涙があふれ出した。



どうしてだろうか、こんな話をした事は今まで一度もなかったはずだ。

高杉さんは…高杉さんには打ち明ける事が出来た。

まるで泣きじゃくる子供をあやすかのように、高杉さんは私の肩を強く抱き寄せてくれた。




「そっかぁ、“母ちゃん”ね。」



そうため息混じりに言った高杉さんの胸に顔をうずめる。



母の思う“正しい答え”を選択してきた私にとって、佐久間さんと出会い、身体の関係を持つまでになってしまった事は…母を裏切る行為だった。

母に対する後ろめたさ。

佐久間さんを強く拒絶しようとするも、心が言うことを聞いてはくれない恐怖。



私は…母の娘である資格などもうないだろう。



こんな私は…一体どうすれば良いのか。

母の思う“正しい答え”を選択する事が出来なかった私は…これから一体どうすれば良いのだろうか。






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