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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


まるで心の中を読まれているようだ。



高杉さんの言う通り、私は人生における数ある選択肢の中から、常に“正しい答え”を探してきた。



自分が“選択したい”ものと、“選択すべき”ものとは違う。

私は今まで“選択すべき”ものを選んで生きてきた。

それを“正しい答え”だと思って。



言葉をつまらせる私の髪を、高杉さんの大きな手が優しく撫でる。

まるで全てを見透かされているような…不思議な気分だ。



正直、the IVYのボーカリストとしての“高杉誠”には魅力を感じていたが、プライベートの“高杉さん”はただの変質者だと思っていた。

関わりたくないと思うほど苦手な存在だった時もあった。

それが今はどうだろう。



佐久間さんとの関係を知ってしまってから今日までの間、高杉さんだけが私の心のより所となっている。



不本意にも、髪を撫で続ける高杉さんの手に手を重ねた。

胸のときめきは微塵も感じない。

感じるのは…言葉では表せないほどの深い深い安らぎ。



高杉さんの手を両手で包み込む。

そんな私を見て、高杉さんは優しくささやいた。






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