• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


身振り手振りを交えながら、高杉さんはそう言った。



少し熱くなっているのは、自分自身も作品を生み出す側の人間だからだろうか。

the IVYのほとんどの楽曲を手掛けている高杉さん。

抽象的な表現が多いその歌詞の“答え”も、高杉さんの中にだけ存在するのだろう。



「まさか、“数学は答えが一つだから…”とかって理由じゃないよね?」



高杉さんはそう笑う。

残念だが、その“まさか”だ。



私の人生など、こんなもの。

退屈で…つまらない。

もともと高杉さんや佐久間さんとは住む世界が違う。



きっと私は…今まで夢でも見ていたのだろう。

長い長い夢からようやく目を覚ました。

きっと、それだけの話だ。



「美波は、いつも“正しい答え”を探しているんだね。」

「…え?」



急に真面目な表情を浮かべながら、高杉さんはそうつぶやいた。





/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp