第13章 夢の続きを話そう
佐久間さんに話したように、私は小学生の時の出来事を高杉さんに話した。
それは後に、私の人生を決定付ける事となった出来事。
あの日…佐久間さんはこの話を聞き、「先生ってさ面白いよね。」と笑ってくれた。
しかし、高杉さんは私の言葉をさえぎるように腕を組みながら首をかしげた。
「否定って…先生の出した“答え”が間違ってただけじゃないの?」
「小学生のテストですよ?
高校や大学入試ならまだしも…」
「いやいや、間違いは間違いだからね。」
「だって…作品の解釈なんて人それぞれですし、時としてそれは作者の意図しないものである事も…」
「それが間違いなんだって。
作者の意図しないものは全て間違い。
作者の“答え”が“答え”なんだよ。」