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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


◇◆◇



「はい、夏だけどホット。」



リビングのソファーでうなだれる私に、高杉さんはホットミルクを作ってくれた。

それは偶然にも、故郷に住む母がよく作ってくれた物だった。

悲しい事がある度、暗い和室の部屋で寝転ぶ私に、母は甘いホットミルクを作ってくれた。

“甘いよ”

そう言って微笑む母の顔を思い出した。



「落ち着いた?」

高杉さんは私の頭をクシャクシャと撫でながら顔をのぞき込む。

真っ赤に腫れたまぶたを見られたくはなかったが、その手を払いのける事は出来ない。

温かく大きな手に、私は生きる事への免罪符を与えられたような気分だった。



今日もこうして…ただ夜が終わるのを待つ。



「ねぇ、そう言えば美波って何で教師になったの?」



私の隣に座り、高杉さんはそう首をかしげた。

いきなりどうしたのだろうか。

私の暴力的な本性を知り、疑問に感じたのか。

もともと…私は教師には向いていない。



高杉さんは食い入るような瞳で私を見つめていた。






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