• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


「そういえばベッド買ったの。」

高杉さんはそう弾んだ声で話題を変えた。



「…ベッドですか?」

「そう。
さすがに俺も毎日ソファーじゃ身体が痛くてさ。
空いてた部屋に美波のベッドを。」

「…すみません。」

「何で謝るの?
これくらいしか出来ないんだからさせてよ。」

「申し訳ないです。」

「良いんだよ。
他に何か必要な物ある?」



高杉さんは、このまま私と暮らすつもりでいるのだろうか。

ありがたい事ではあるが、さすがにいつまでも世話になるわけにはいかない。

高杉さんにとって私は“親友であり仕事仲間でもある人の汚れた娘”だ。

こうして関わり続ける事自体、高杉さんにとっては迷惑なはず。



それなのに…



私はどこかで高杉さんに“安らぎ”を感じていた。

恋愛感情などではない。

もちろん抱かれたいとも思わない。



ただこうして隣にいる。



それだけで、私はかろうじて生きていられた。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp