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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


「理由…聞かないんですか?」

「何の?」

「殴った理由です。」

「え?
そんなの殴りたかったから殴ったんでしょ?」

「そうですけど…。」

「俺は美波の事、信じてるし。

美波が殴りたくなるような男なんだから、とんでもない奴だったんでしょ?」



「美波が殴ってなきゃ、俺が殴ってたかも。」と、高杉さんはいつものように明るく振る舞ってくれた。

それが…今はとても救われる。



しかし、心の中では先ほどの村瀬先生の言葉に深く傷口をえぐられていた。

淡々とした口調で息を吐くかのように言ったあの言葉。



「いえ、僕はあくまで小松さんが望む事をしてあげたまでです。」

「“あなた達”は愛だとか言うものに夢を見すぎではないんですか?」



それはまるで…佐久間さんと私の事を指しているような錯覚を起こさせた。



私はいつからか、彼女と自分を重ね合わせて見るようになっていたのだと思う。






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