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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


「そうですね…きっかけは電話です。」

「電話?」

「はい。
“家に帰りたくない”と。」



確かにあの家には帰る気になどならないだろう。

昨日彼女の自宅へ行き、あまりにも劣悪な環境に驚いた。

彼女は唯一の相談相手であった村瀬先生に助けを求めたのか。



「小松さんは家庭にも学校にも居場所が無かったようです。」

「…電話をして、その後に会ったんですか?」

「はい。もちろんです。」

「彼女から相談を受けていてその流れから…という事ですか?」

「そうですね。

しかし…家庭環境の事も、クラスでいじめにあっている事も、小松さんの中では“完結”している事のように思えました。

僕も特にアドバイスをする事はありませんでしたし。

小松さんは、ただ僕に居場所を求めただけだと思います。」

「小松さんは、あなたに恋愛感情があったと言っていましたが、当然あなたにもあったんですよね?」



追及するような私の言葉に、村瀬先生は一瞬目を丸くした。






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