• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


「…小松さんの事です。」

「小松さんですか?」

「はい。2年A組の小松加奈さんです。」

「はぁ…。」



村瀬先生はとぼけた表情を浮かべながら、アイスコーヒーへと手を伸ばす。

彼女との関係を簡単には認めないだろうと思ってはいたが、まさか彼女の存在すら知らないとでも言うのだろうか。

「小松さん…ですか?」としらじらしく考える素振りに嫌悪感が湧く。



まるで息を吐くように嘘をつける人間なのだろう。

怒りで震える手をテーブルの下に隠し、私は村瀬先生を真っ直ぐと見つめた。



「小松さんとあなたが男女の関係であった事は知っています。」

「あぁ…あの“噂”の生徒ですか。
僕も正直困っていましてね。
根も葉もない“噂”ですよ。」



メガネを指で軽く直し、村瀬先生はそう冷ややかな言葉を吐いた。

一体、どこまでとぼけるつもりなのだろう。

正直、村瀬先生には人間としての温かみを感じられない。

感情が読み取れない。

“困っている”とは口で言ってはいるが、正直な所“どうでも良い”という雰囲気がにじみ出ている。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp