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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


言われてみればそうかもしれない。



男の髪型も髭も、美容師であれば許される風貌だ。

“許される”と思ってしまうのは自分が公務員であるからだろう。

自由にお洒落を楽しむ事が出来る職業というのは以外と多い。

私が世間を知らなすぎるだけだ。



「君は何をしてるの?」

「私は…高校教師。」

「へぇ。楽しい?」

「え?」

「仕事は楽しいの?」



男の質問に、私は言葉をつまらせた。

楽しいなどと思った事はない。

そのような感情すらない。

私にとって教師は“収入を得るための手段”にしかすぎない。

しかし、楽しくないというわけでもない。

“嫌いではない”

これが一番しっくりくる言葉だ。



「あなたはどうなんですか?仕事は楽しいですか?」

「楽しいよ。時々迷うけど。」



男は照れくさそうに笑った。






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