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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第12章 壊れてしまえば


ドアを開け、彼女の部屋の中をのぞき見た。



脱ぎ捨てられた服。

ファストフードの紙袋。

汚れた鏡の前に散らばる化粧品。

予想はしていたが、床が見えぬほど物で埋めつくされている。



その中で、彼女はベッドの上に座りながら菓子パンを食べていた。



「…ベッドの上で食べないの。」

「別に良いじゃん。」

「行儀悪い。」

「うざいんだけど。」

「…ごめん。」

「先生、何しに来たの?」



優しい言葉をかけるはずが、思わず説教をしてしまった。

こんな事を言いたかった訳ではない。

しかし、あまりにも劣悪な環境での生活に衝撃を隠せなかった。



「学校…休んでたから心配して来たの。」

「まだ3日目じゃん。」

「3日でも、欠席は欠席だから。」

「大丈夫、来週からは行くよ。」



彼女は菓子パンを食べ終えると、袋をベッドの上から床へ投げ捨てた。

以前から彼女の行儀の悪さには気付いていた。

昼休みの保健室でも、彼女はベッドの上でクリームパンを食べていた事があったからだ。






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