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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第12章 壊れてしまえば


「また“小松加奈”の情報あったら教えてね。」

「うん。また明日ね。」



“小松加奈”

その名前に思わず足を止めた。

手を振り合う女子生徒達。

よく見るとそれは、彼女と同じ2学年の生徒だった。



屈託のない笑顔を浮かべているのは、彼女と同じ2年A組の生徒…朝倉瑠美。

いつも彼女と行動を共にしていた女子生徒だ。

その笑顔の先にいるのは、2年C組の飯田理沙。

彼女が孤立するきっかけを作った女。

飯田理沙は取り巻きの女子生徒を連れ、校門へと向かって歩いていった。



“また小松加奈の情報あったら教えてね。”



その言葉の意味とは何だ。



朝倉瑠美は制服のポケットから携帯電話を取り出し、画面へと視線を落とす。

高めのツインテールに大きな瞳。



“朝倉さんはいつもニコニコしていて、素直な良い娘だよ。
部活も一生懸命だし。”



愛美先生の言葉を思い出していた。






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