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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第12章 壊れてしまえば


「お腹空いてるでしょ?
先生もコロも。」

「あ…はい。」

「今日は特別に俺がご飯作るから。」

「いえ…私が作ります。」

「先生は座ってて。
俺さ、カルボナーラだけは得意なの。」



女性もののエプロンを身に付けて、高杉さんはキッチンに立つ。

同棲相手の女性が置いていった物だろうか。

赤い小花柄のエプロンは高杉さんに不思議と良く似合っていた。



「猫の缶詰め、戸棚に入ってるよ。」

「あっ…ありがとうございます。」

「トイレは洗面所に置いてある。」

「…はい。」

「今日は泊まっていきなよ。」

「…良いんですか?」

「うん。サクちゃんには俺から連絡しておくから。」



腕時計を見ると時刻は午後9時。

これからペットも泊まれるホテルを探すのは困難だ。

明日は仕事もある。

泊めてもらえるのならありがたい。



しかし…こんなに甘えてしまっても良いのだろうか。

佐久間さんの親友であり、仕事仲間でもある高杉さんに。






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