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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


「少し…話そうよ。」

男はそう言って穏やかに微笑んだ。



何てマイペースな人なのだろう。

そもそも食事をする前に話すべき事があるはずだ。

常識で考えれば、ゆっくりカレーを食べている場合ではない。

それでも、こうなってしまう原因を作ったのは私だ。

見ず知らずのこの男を部屋に入れ、そのまま泊めさせたのは私なのだ。



皿にカレーをよそうと、私は男の向かい側に座った。

不本意ではあったが、食事をしながら男の話を聞こうと思う。

「美味しい。」と言いながらカレーを食べ続ける男に危険な様子はなく、先ほどまでの恐怖心はもう消えてしまっていた。

どちらかと言えば、今は男の正体を知りたい。

なぜ昨日の夜、アパートの中庭で眠っていたのか。

なぜ2階の部屋まで手を貸して欲しいと言ったのか。

そして、なぜいつまで経っても帰らずにこの部屋にいたのか。

私の留守中に部屋を物色…というわけではなさそうだ。






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