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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師






リビングのローテーブルで、男は美味しそうにカレーを食べる。

そんな男の姿を、私はただキッチンから眺めていた。

とくにする事もない。

カレーを食べ終えたら男は帰るのだろうか。

男の正体、男の目的…全てが謎のまま、時間だけが過ぎていく。

“あなたは誰ですか?”

そう切り出すべきだろう。

いつまでも男のペースに巻き込まれている場合ではない。



そんな事を考えていると、ふいに男と目があった。



「一人暮らしでしょ?」

「あ…、はい。」

「きちんと料理してて偉いね。」

「…いえ。」

「偉いよ。俺、無理だもん。」

「そう…ですか。」



そう返事をしてみたものの、料理が趣味というわけではない私の食生活は質素だ。

カレーなどはまとめて作り、最低でも2日は続けて食べるようにしていた。

家族でもいれば、毎日栄養や彩りを考えて料理を作ったかもしれない。

しかし、私はいつでも一人だ。

食事を楽しむという感覚はない。



いや…今話したいのはそんな話ではない。



「食べないの?」

「え?」

「一緒に食べない?」






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