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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


「これ何?」

冷蔵庫に水のペットボトルを戻しながら、男はそう言った。

男は冷蔵庫の中にある片手鍋を指差している。

それは昨日の夕食に作ったカレーだった。

今夜も温めて食べようと残しておいたものだ。



「…カレーです。」

そう応えると、男の瞳が輝く。

「食べてもいい?」



この男の目的は一体何なのだろうか。

説明してもらいたい事は山ほどある。

いや、それよりも早くこの部屋から出て行ってもらうべきだろう。

ここは私の家だ。

「帰って下さい」と言う権利は私にある。



しかし、先ほどから男の持つ独特な空気感にのまれ、完全にペースを乱されてしまっている。

まるでこうして二人で過ごす事が当然のような雰囲気。

そして、そんな雰囲気を醸し出す男に、不思議と不快感はなかった。



「ダメかな?」

「…別にかまわないですけど。」

「嬉しい、ありがとう。」



男は顔をクシャクシャにして笑った。






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