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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第11章 目眩がするほど


帰宅後、佐久間さんの作った夕食を食べ、私達はベッドで愛し合った。



刺激的なライブと甘い甘いセックス。



自分を取り巻くこの状況に、正直…現実味を感じない。



それでも、この一瞬一瞬を感じていたいと…汗ばむ佐久間さんの背中へと腕を回した。



重なり合う胸の鼓動。



自己否定を繰り返していたあの日の自分はもういない。



「橘先生、すっかり佐久間さんのファンになっちゃったんじゃないの?」

「ファン…ですか?」

「あんな事されたら恋に落ちちゃうよね。」

「…そうですね。」



“キス以上の事をしている”など、愛美先生には言えるはずがない。

私の恋人はthe IVYのギタリスト、佐久間俊二。

いよいよ愛美先生には打ち明ける事が出来なくなっていた。



「また早く観たいな。」

「そうですね。」

「次は新しいアルバムとかかな?」

「新曲…聴きたいですよね。」

「楽しみで眠れなくなっちゃう。」



まるで恋に恋する女子高生の如く、愛美先生は瞳を輝かせながら微笑んだ。






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