• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


ドアを開けると、やはりキッチンの奥にあるリビングの照明がついていた。

玄関には男の靴がきちんと揃えられている。

今朝、私が部屋を出た時と同じ状態。

男は目覚めてからずっと、この部屋で過ごしていたのだろうか。



しかし、リビングに男の気配はなかった。

私は靴を脱ぎ、静かに部屋の中へ入る。

男はどこにいるのか。

突然の家主の帰宅に驚き、どこかで息をひそめているのだうか。

それとも寝室を物色しているのか…。

おかしな妄想ばかりが浮かんでくる。

男は細身ではあったが、身長は高い方であったはずだ。

もし襲われでもしたら、到底太刀打ち出来ないだろう。



何かあればすぐに逃げ出せるよう、部屋のドアは施錠せずにいた。

足音を立てぬよう、ゆっくりと部屋の中を進む。

これじゃまるで私が泥棒じゃないかと思うが仕方ない。

いくら自分の部屋とはいえども、見ず知らずの男と対峙するのは恐怖でしかないのだから。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp