• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


鍵を開け、ドアノブへと手をかけた時だ。

ふと視線を向けた先にあったキッチンの窓。

その窓からわずかに明かりが漏れている事に気が付いた。

誰もいないはずの部屋、曇りガラスの向こう側に目をこらす。

それはキッチンの奥にあるリビングの明かりのようだった。



今朝、部屋を出る時に消し忘れたのだろうか。

いや、朝は窓から差し込む日の光で十分な明るさだった。

消し忘れなどではないだろう。



まさか…

昨日の男がまだ部屋の中にいるのだろうか。



さすがにもう帰ったとばかり思っていたが、それ以外は考えられない。

見ず知らずの男を部屋にあげて泊まらせたのは自分なのだが、ここまで長居されるとさすがに恐怖心がわく。

もし部屋の中を物色されていたら…。

そんな妄想さえしてしまう。



私は音を立てぬよう、ゆっくりとドアノブを回す。

自分の部屋のドアを開けるのに、なぜこんなにも緊張しなければいけないのだろうか。

全ては昨日の夜、“普段の自分からは想像も出来ない行動”を起こしてしまったせいだ。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp