第10章 まばたき●
「佐久間さん…私もしたいです。」
気だるい身体を起こし、下着姿の佐久間さんの手をつかんだ。
私もしてもらったのだから、お返しに…とうい気持ちも多少あったが、佐久間さんの陰茎を口で愛撫してみたかった。
以前避妊具を付ける際に何度か見た事はあったが、手ではなく口で佐久間さんを悦ばせてみたいと思った。
少し戸惑った表情を浮かべる佐久間さんをソファーへと座るように促す。
プレゼントの包み紙を開ける時のようなときめきに再び胸をはずませた。
佐久間さんの脚の間に膝まずく。
窮屈そうな下着をずらし、硬く大きく膨らんだ陰茎に手を添える。
先端からトロリとした液をつたわせながら、佐久間さんの陰茎が顔を出した。
そのあまりの可愛いさに、私は唐突に先端を口に含む。
「…んっ。」
佐久間さんが目を閉じなが、苦しそうな声をもらした。
…痛かっただろうか。
残念ながら私にはこのような行為をした経験はない。