第10章 まばたき●
佐久間さんはフフっと笑うと、膣内を刺激しながら再び秘部の突起を口に含んだ。
「んっ…あっん。」
先ほどよりも感度が増す膣内。
じっとりと愛液が流れ出るのを感じた。
それをすくうように、佐久間さんの細長い指が出入りをする。
敏感な部分を擦られる。
これほどまでに“感じる”行為を私は知らない。
気が付けば、佐久間さんの頭を強く掴んでいた。
三度目の絶頂は声を漏らす事も出来なかった。
ぐったりとする身体。
手のひらに感じたのは佐久間さんの柔らかな黒髪。
自分の汗なのか、それとも佐久間さんの汗か。
佐久間さんの黒髪はしっとりと濡れていた。
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえた。
そっと目を開けると、佐久間さんがズボンを下ろしている姿が見える。
もう7時近いというのに、大きな窓からは赤い光が柔らかに差し込んでいた。
その光に照らされた佐久間さんの顔はとても美しく、思わずため息がもれてしまいそうになる。