第10章 まばたき●
「…あぁぁぁんっ。」
身体を大きくのけ反らし、二度目の絶頂を感じた。
先ほどよりも強く秘部がヒクヒクと痙攣を続ける。
汗の粒がソファーへと伝い落ちた。
そんな私の反応を見て、佐久間さんは再び膣内へと指を滑り込ませた。
「…佐久間さん。」
「…嫌だった?」
「嫌…じゃないです。」
嫌なはずなどない。
もっと…もっとして欲しいと思う。
もっと佐久間さんを私だけの物にしたい。
私の中にある“独占欲”。
それは“優越感”を感じたいからなのか。
それとも“嫉妬心”なのか。
以前、高杉さんが言っていた言葉を思い出す。
「the IVYのギタリスト、佐久間俊二が彼氏ってどんな感じなのさ?
“優越感”みたいな?」
「じゃあ、不安?
モテモテのサクちゃんをテレビで観て嫉妬しちゃうとか?」
“優越感”と“嫉妬心”。
どちらも私には無縁だと思っていたが、今激しい位に感じているこの“独占欲”は一体どこからくるのだろう。
いや…今はそんな事よりも、佐久間さんとただ求め合いたい。