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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第10章 まばたき●


「ただいま。」

「サクちゃんおかえり。」



顔をクシャクシャにほころばせながら、佐久間さんが帰宅した。

高杉さんがいた事が嬉しかったのだろう。

二人は顔を見合せ、微笑み合う。

さっきまで仕事で一緒にいたはずなのに、まるで恋人同士のようだ。



「ワイン開けちゃおうか。」

「もちろん。
そう思ってサクちゃんの所に来たんだから。」



私は食器棚からワイングラスを取り出し、高杉さんに手渡す。

こんな事なら、もう少しワインに合うメニューにすれば良かったか…。

佐久間さんはコートを脱ぐと、ワインセラーの中からワインを選び始めた。



「カレーにワインって合うんだよ。」

佐久間さんはそう言って笑う。



「サクちゃんはカレーとワインがあれば生きていけるもんね。」

「いや、ワインは無くても我慢出来そうだけどカレーは無いと無理かも。」



楽しそうに話す二人を横目に、私は急いでカレーを作った。






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