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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第10章 まばたき●


うつむく私の顔をのぞき見ながら、高杉さんはふふっと笑う。



「格好良くて目眩した?」

「…してません!!」

「え~、俺とセックスしたくなったんじゃないの?」

「そんな…ふざけないで下さい!!」

「俺はいつでも良いよ。
サクちゃんと三人でしようよ。」



少なからず意識してしまった自分が恥ずかしい。

愛美先生には悪いが、やはりプライベートの高杉さんはただの“下品な人”にしか思えない。

マイクを持ち歌う姿は表の顔で、裏の顔はただの変質者。

以前ほどの不快感はもう無いが、やはり私は高杉さんが苦手だ。



「サクちゃんまだ帰って来ないの?」

「…もうすぐ帰って来ると思います。」

「ねぇ、アイヴィーのギタリストが彼氏ってどんな感じ?」

「え?」

「the IVYのギタリスト、佐久間俊二が彼氏ってどんな感じなのさ?
“優越感”みたいな?」

「…そんな“優越感”だなんて。」

「じゃあ、不安?
モテモテのサクちゃんをテレビで観て嫉妬しちゃうとか?」






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