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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


そんな私を、彼女はただじっと見つめていた。

私の行動にあきれてしまったのか。

彼女は何も言う事なく、どこか府に落ちないといった表情を浮かべている。

生徒からタバコをもらう教師など言語道断だろう。

きっと彼女の目には“頭のおかしな教師”に映っていたに違いない。



「…タバコなんて大嫌い。」

そうポツリとつぶやく私に、彼女は不思議そうに首をかしげた。



「じゃあ、何で吸ってるんですか?」

「何でだろうね。」

「ふざけてるんですか?」

「ふざけてなんていないよ。」

「誰かに見られたらどうするんです?」

「誰かって?」

「生活指導の村瀬先生…とか。」

「あなたも昨日吸ってたじゃない。」

「それは…。」

「吸いたかったら、あなたも吸えば?」



彼女は少し考える素振りを見せたが、ゆっくりとポケットからタバコを取り出した。

ライターを手渡すと、口に加えたタバコに火を着ける。

やはり、その仕草は大人の私よりも様になっていた。

そんな彼女の唇から吐き出されたタバコの煙は、柔らかな風に流されて消えていった。






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