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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


愛美先生は視線を落としたまま、ユカさんの言葉に耳を傾けている。

ファンにとって解散の経緯はとても辛い過去なのかもしれない。



「私はさ、それでも良いと思うんだよね。

絶頂期よりは劣ろうとも、アイヴィーにはうちらみたいな根強いファンがついていて安定したセールスは見込めてたんだから。

実際そうやって細く長くやってるバンドはたくさんいるしね。

でも、高杉さんは違ったんだろうね。

高杉さんはアイヴィーをそんなバンドにはしたくなかったんだと思う。
それくらい、アイヴィーは日本の音楽界で大きな存在になってたんだよ。

解散を言い出したのは高杉さん。

そして…これは職場の先輩から聞いたんだけど、解散に最後まで反対し続けたのが佐久間さんだったんだって。

だから今こうしてまたアイヴィーが聴けるって事は奇跡なんだよ。

マジで生きてて良かったって思うもん。」






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