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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


愛美先生は時々強引だ。

それでも、全く興味がない訳ではなかった。

レコード会社で働く友人…。

インターネット百科辞典を読み漁るよりも確かな情報を持っていそうだ。



「橘先生…彼と約束でもあった?」

「いえ、今日は何も。」



“彼”と言われ、佐久間さんの事を考える。



出来る事なら今日はまだ佐久間さんと顔を合わせたくはない。

…一体何を話せばいいのだろう。

気持ちの整理がつかない。

なぜ佐久間さんは嘘をついたのか。

やはり、私には理解が出来なかった。



「付き合ってよ。いいでしょ?」

愛美先生はそう言いながら首をかしげた。

愛美先生の友人ならば、きっと話しやすく素敵な女性なのだと思う。

少しお酒でも飲めば、気持ちが楽になるだろうか。

今日は少し女同士で話をしたい。



「じゃあ…ご一緒させて下さい。」

「うん。喜んで。」



そううなずく愛美先生の顔はあまりにも可愛いく、思わず私の顔からも笑顔がこぼれた。






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