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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


◇◆◇



放課後の屋上。

ドアを開けると、彼女は昨日と同じようにそこにいた。

小松加奈。

こちらへと振り返る彼女の頬を、夕焼けが赤く染める。

切れ長の美しい瞳。

やはり彼女は誰もが認める美少女だと、私は思わず見とれてしまった。



「何か用ですか?」

少し不機嫌そうな表情を浮かべ、彼女はそう言った。

まるですねた子供のような口調。

昨日の出来事のせいか、彼女は私を警戒しているようだった。



そんな彼女に向け、私はポケットの中から取り出したタバコとライターを差し出した。



「返す。」

「…え?」

「だから…返します。」



先ほどまでの不機嫌そうな表情を一辺させ、彼女は驚いた様子でタバコとライターを見つめた。

私だって自分の行動がおかしい事ぐらいは分かっている。

没収した物を翌日返す教師など聞いた事がない。

しかし、彼女の胸の内を知るには“フェア”な関係じゃなければいけない気がしたのだ。






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