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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


曲は間奏へと入った。

唸るようなギターの音が曲に彩りを添えていく。

テレビ画面に映るギタリストの手元。

右手の薬指には指輪をしていた。



それは見慣れたシルバーリングだった。



次の瞬間、カメラはギタリストの表情をとらえる。



柔らかそうなウェーブのかかった黒髪。

口元の髭に喉仏。

黒いジャケットを羽織り、颯爽とギターを弾く姿。







「…佐久間さん?」







顔をクシャクシャにして笑う佐久間さんからは想像も出来ない色気のある表情。



私は…一体何を見ているのだろう。

今朝も玄関で見送った“美容師”の佐久間さん。





そんな佐久間さんがthe IVYのギタリスト…。





再び高杉さんの言葉が頭をよぎる。



「君は?サクちゃんの“ファン”?」



あの言葉も今となっては辻褄が合う…。






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