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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第1章 サンタクロース


「もう亮太とは会わないで下さい。」

重い沈黙をやぶるかのように、女はそう口を開いた。



何と言葉を返せば良いのだろう。

聞きたい事は山ほどあったが、そんな事を聞いた所で状況は何も変わらない。

“結婚する”と2人は言っているのだから「はい、分かりました。」と言う他ない。



これは“話し合い”ではなく、ただの“報告”。



恋の終わりとは意外とあっけないものなのだと、冷たいコーヒーを喉に流し込んだ。



「………幸せに…なって下さい。」



心にも無い言葉。

精一杯の強がりだった。

私は財布から取り出した千円札をテーブルに置く。

愛する恋人の裏切り…突き刺さるような女の視線。

その全てから逃げるように、店を飛び出した。






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