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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


「本当はこんな事言いたくなかったけど…私も20代の時は橘先生みたいに一人の生徒に入れ込んじゃってね。

特に恋愛の相談とかだと、こっちも感情移入しちゃうじゃない。

でも、ある日気付いたんだ。
まともに聞いていたら身が持たないって。

16歳の女の子が言う“好き”なんて信用出来ないんだから。

こっちがダメならあっち。

そんな自分本位の恋なの。

だから橘先生も気を付けてね。」



「いえ、私は…」



そうは思わなかった。

私の知っている“16歳の女の子”が言う“好き”はとてもとても重く苦しいものだ。



私自身、経験があるわけではないが、16歳というのは何にでもがむしゃらになれる年齢だと思う。

勉強。部活。そして恋愛。

だからこそ、回りを見る事もなくただひたすらに恋をする。

愛されたいよと叫びながら。



私は彼女の恋を軽視する事など出来ない。



…例え愛美先生が何と言おうとも。






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