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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


「私も橘先生達みたいに同棲しちゃおうかな?」

「…同棲ですか?」

「だって、朝目が覚めたら隣に愛する人がいるんだよ。

仕事が忙しくても、帰って来る家が同じであれば、わざわざデートしなくても会えるじゃない?」

「そうですね…。」

「橘先生はどう?
やっぱり同棲の方が良い?」



私と佐久間さんの関係は少し変わっている。



佐久間さんとは未だ自宅以外で会った事がない。

初めて出会った日でさえも、私の部屋に佐久間さんを招き入れ、泊まらせた。

私と佐久間さんの関係は自宅ありきだ。

そんな私達の同棲は、とてもスムーズに話が進んだと思う。

今のところ特に不便さを感じる事もなければ、何の不満もない。



「確かに…帰る家が同じっていう安心感みたいなものはありますかね。」

「そうなんだ。憧れちゃう。」

「…寝顔も毎日見れますからね。」



柄にもない私の言葉に、愛美先生はふふっと笑った。






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