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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


◇◆◇



「じゃあ、私達の“春”に乾杯。」



今日は少しお洒落なスペインバル。

スパークリングワインで乾杯をする。

今日の愛美先生はいつにも増して笑顔が華やいで見えた。

それもそのはず。

福岡で出会ったという男性。

先日のデート後、スピード交際に発展したそうだ。



「もう、可愛いくて仕方ないの。」

「…“可愛い”ですか?」

「そう。もともと年上がタイプだったんだけどね。

年下の可愛いさにもう夢中。
何だかこう、私に合わせて少し背伸びして“頑張ってる”感じが可愛いんだよね。」



愛美先生の恋人は私よりも年下だという。

大学を卒業したばかりで、都内の広告代理店に務めているそうだ。



「ずいぶん可愛い顔をした男の子だなと思って話しかけたの。

私みたいなオバサン、相手になんてしてくれないと思ってたから驚いた。

今ではほとんど毎日電話したり、メールしたり。

次の休みにはドライブに連れて行ってくれるんだって。」



急な展開に驚きつつも、愛美先生の幸せは私も心から祝福出来る。

愛美先生ならきっと、恋人からもたくさん愛されているのだと思う。






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