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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●






コーヒーを一口飲みながら、どう話を切り出せば良いのかと考えた。

「この前の事だけど…」そう言ってしまうのはあまりにも唐突だろうか。

彼女は目の前に置かれたチョコレートパフェに一切口を付ける事なく、窓の外をじっと眺めている。

甘い物が大好きな彼女。

この場所に連れて来たのは、ただチョコレートパフェが食べたかっただけではなさそうだ。



「先生、あの車見える?」



突然彼女はそう言って窓の外を指差した。

店内の明かりが窓ガラスに反射し良く見えないが、外の大きな通りには無数の車が行き交っている。



「どの車?」

「あの青いスポーツカー。」

「スポーツカー?あの、後ろに羽みたいなのが付いてる車?」

「そう、それ。」



彼女の言う先には、確かに青いスポーツカーがあった。

反対車線にハザードランプを点滅させ、停車している。

運転席には人が乗っているようだ。

その車が一体どうしたというのだろう。






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